川上弘美さん「大好きな本」
こんにちは。
私は、川上弘美さんよりも角田光代さんの方が本の趣味が合うと思います。
ですが、
角田さんが何かのエッセイで川上さんの書評をほめていたので、読んでみたらおもしろくて。
川上弘美さん「大好きな本」
買いました。
144冊の書評のうち読んだことがあるのは数冊。
読んだことがある作家さんは、もう少しいましたが、チョイスしている本が読んでいないんですよね。
さて、
書評を読んでから本を読もうか
本を読んでから書評を読もうか
感想を書いてから書評を読もうか
書評を読んでから感想を書こうか
楽しみ方がいっぱいです。
とりあえず、私が読んだことがある本の書評を読んでみました。
吉田修一さん「悪人」
川上さんの書評は、書き方の種類が豊富だ。
「悪人」は、分析して短く書かれていました。
やっぱり私には書き方は真似できませんが
「身震いするような、また息がはやまって体が暖まるような、そして鼻の奥がすんとしみるような、不思議な感じだった。」
これは、すごく共感します。
私は「悪人」も好きですが、どちらかといえば「怒り」の方が好きです。
共通して言えるのが、寝不足になってしまう小説。
今回はあらすじは書きません。
吉田修一さんの「悪人」や「怒り」は、私は水泳の感覚に似ている気がします。
小学生の頃、あまり水泳は得意ではないですが、なんとか25メートルは泳げるようになりました。
町営プールの端から端までです。
クロールで泳ぐ。
覚えたての息継ぎは、ちゃんとできていないことも多くて
途中から息継ぎも諦めて
苦しくて、心臓がバクバクいっているけど、なんとかゴールに辿り着きたくて
急いでプールの壁をめがけて全速力で泳ぐしかない。
まさにそんな感じなんです。
「悪人」「怒り」は休憩するタイミングがなかったです。
先が知りたくて、心臓の動きを速めながら、どんどん読み進めていきました。
そして、端までやっとの思いで手が届き、
泳いできたプールを振り返ってみると、左右に曲がりながらもちゃんとレーンの中を泳いできています。
これも一緒で。
多少の感じ方の違いはあっても、吉田修一さんの思惑通りにちゃんと泳がされているんだと思います。
読者の感情もストーリーの一部というか、不思議な小説です。
最後に川上さんは、「よく書いたものだなあと、思う。」と書かれていて
作家という立場で書いているので私とは全然違いますが、本当にどうやって考えているのか謎です。
かと思えば、「横道世之介」みたいな
青春みたいなのも書くんだから
吉田修一さんはどうかしてると思う。
「横道世之介」は水泳だと、背泳ぎですかね。
息は吸い放題ですが、私にはどこか不思議で
でも、やっぱりおもしろかったです。
もう1、2冊書きたかったですが、長文は向いていないのでそろそろやめておきます。
144冊も書評があるというのに、1冊しか書けなかったなんて。
しかもぐちゃぐちゃです。
本、音楽、お笑いなど好きなものの記事は文章がぐちゃぐちゃです。
「大好きな本」を読んでまとまりを学ぼうと思います。
川上さんは言葉の使い方が本当に上手くて、言葉にできないでヘンテコな例えをする私の気持ちを的確に表現してくださっています。
このペースでは、1年くらい本のことでいっぱいになってしまう、、、
ですが、まだまだ書きたいことが多いので
また書いてみようと思っています。
最近読書のことばかりですが、お付き合いいただき感謝です。
読んでいただき、ありがとうございました。