井上荒野さん「それを愛とまちがえるから」
こんにちは。
井上荒野さん「それを愛とまちがえるから」
ダブル不倫のお話です。
読書の楽しみの一つは非日常です。
読みやすくて、一気読みタイプの小説だと思います。
井上さんが書く、4人の人物からの目線や心の声がリアルでとても面白いです。
ダブル不倫のお話ですが、なぜかドロドロとした感じはせず、みんな自分に素直でちゃんと愛を探している気がします。
私は誰ともタイプは違うと思うけど、4人とも身近に感じられてきます。
妻の伽耶(かや)と夫の匡(ただし)
この匡という名前を見てから、ずっと星野源さんをイメージしていました。
「逃げるは恥だが役に立つ」というドラマで、星野源さんが演じた津崎平匡(ひらまさ)と同じ「匡」という漢字。
最初から星野源さんを思い浮かべて読んでいましたが、妻の伽耶のご機嫌を伺う様子や、上手く立ち回ろうとする姿なんかも、私の中で全部星野源さんの平匡さんがぴったりハマっていました。
途中で、匡は長身と書かれていましたが、それでも星野源さんが消えることはなかったです。
伽耶の不倫相手は、星野誠一郎。
星野…
ですが、星野源さんは思い浮かばない。
匡は、星野よりも星野源。
星野源さんのエッセイ「そして生活はつづく」
星野さんはとてもユーモアのある方で、エッセイも面白かったです。
星野さんの日常生活や考えが書かれた
オール星野源な一冊。
ですが、星野さんの顔が頭に浮かぶのは
私はやっぱり「それを愛とまちがえるから」の匡。
いつも図書館で本を借りる時、ぱらぱらページをめくってこれは読んだやつかなと確認したりします。
これは、銀行員のやつだな。
これは、プロレスラーのやつだな。
これは、旅に出るやつだな。
これは、本当の親子じゃなかったやつだな。
などなど私なりに記憶と結び付けています。
私がいつかこの小説の内容を思い返す時
これは、星野源のやつだなって思うだろうな。
読んでいただき、ありがとうございました。