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井上荒野さん「それを愛とまちがえるから」

こんにちは。

 

井上荒野さん「それを愛とまちがえるから」

 

それを愛とまちがえるから (中公文庫)

それを愛とまちがえるから (中公文庫)

  • 作者:井上 荒野
  • 発売日: 2016/03/18
  • メディア: 文庫
 

 

ダブル不倫のお話です。

読書の楽しみの一つは非日常です。

 

読みやすくて、一気読みタイプの小説だと思います。

井上さんが書く、4人の人物からの目線や心の声がリアルでとても面白いです。

 

ダブル不倫のお話ですが、なぜかドロドロとした感じはせず、みんな自分に素直でちゃんと愛を探している気がします。

私は誰ともタイプは違うと思うけど、4人とも身近に感じられてきます。

 

妻の伽耶(かや)と夫の匡(ただし)

 

この匡という名前を見てから、ずっと星野源さんをイメージしていました。

逃げるは恥だが役に立つ」というドラマで、星野源さんが演じた津崎平匡(ひらまさ)と同じ「匡」という漢字。

 

最初から星野源さんを思い浮かべて読んでいましたが、妻の伽耶のご機嫌を伺う様子や、上手く立ち回ろうとする姿なんかも、私の中で全部星野源さんの平匡さんがぴったりハマっていました。

 

途中で、匡は長身と書かれていましたが、それでも星野源さんが消えることはなかったです。

 

伽耶の不倫相手は、星野誠一郎。

 

星野…

 

ですが、星野源さんは思い浮かばない。

 

匡は、星野よりも星野源

 

 

そして生活はつづく (文春文庫)

そして生活はつづく (文春文庫)

 

 

星野源さんのエッセイ「そして生活はつづく」

 

星野さんはとてもユーモアのある方で、エッセイも面白かったです。

 

星野さんの日常生活や考えが書かれた

オール星野源な一冊。

 

ですが、星野さんの顔が頭に浮かぶのは

私はやっぱり「それを愛とまちがえるから」の匡。

 

匡は、星野源より星野源

 

いつも図書館で本を借りる時、ぱらぱらページをめくってこれは読んだやつかなと確認したりします。

 

これは、銀行員のやつだな。

これは、プロレスラーのやつだな。

これは、旅に出るやつだな。

これは、本当の親子じゃなかったやつだな。

 

などなど私なりに記憶と結び付けています。

 

私がいつかこの小説の内容を思い返す時

 

これは、星野源のやつだなって思うだろうな。

 

 

読んでいただき、ありがとうございました。