夏目漱石さん、月が…
こんにちは。
夏目漱石といえば、私は「月が奇麗ですね」の人です。
英語教師をしていた夏目漱石が「I love you」をそう訳したのだとか。
本当かどうかは知りませんが、ちゃんと作品を読んだことのない私にとっては
「月が奇麗ですね」か、前の1,000円札の人というくらいの認識でした。
月が奇麗ですね。
が告白なのかは不明ですが、
きっと月が奇麗な時に言うのでしょう。
とてもわかりにくいです。
人はどれくらい人を好きになり
どれくらい伝えたり、伝えなかったり
どれくらい伝わったり、伝わらなかったりするんでしょうね。
この日、この場所で伝えると決意している時もあれば
なんとなく流れとか勢いとかの場合もあるのでしょう。
まあ、そんなものでしょう。
そして、その返事でOKを意味する言葉がいくつかあるそうですが、
ネットで調べると「死んでもいいわ」らしいです。
返答側のリスクが大きいですね。
少し前に、好きな作家の話になり、同世代で夏目漱石が好きだという人がいました。
私はその人は、ちょっと変わり者なんだろうなと思いました。
そうですね。偏見です。
ですが、最近読んでみたんです。
「坊ちゃん」
夏目さんの書くものは面白かったです。
夏目さんの小説の中でも「坊ちゃん」は読みやすいというのは調べてから読みました。
冒頭の「親譲りの無鉄砲で…」や「狸」「赤シャツ」などのワードは有名かもしれません。
坊ちゃんは本当に坊ちゃんで、悪ガキがそのまま大人になったような人ですが、真っ直ぐで男気のある魅力的な人です。
ちょっと漢字の使い方や言葉が現代の小説で使われているものと違い、多少の読みにくさはありますが、なんとまあ面白い。
話の内容自体は、一人の人生を描いたもので劇的なお話ではないのですが、こんなに文字を読むのが面白いと思う作品はなかなかないです。
ユーモアのある方で、とてもお茶目な文章という印象です。
さすが1,000円札に抜擢されただけあります。
次は前期三部作を読んでみようと思います。
夏目さんが描く恋愛は想像できませんが、とても楽しみです。
今後、好きな作家をきかれたら
伊坂幸太郎さんと答えます。
まあ、そんなものでしょう。
読んでいただき、ありがとうございました。