木村由美子さん「一生懸命 木村拓也 決してあなたを忘れない」
こんにちは。
木村由美子さん「一生懸命 木村拓也 決してあなたを忘れない」
2010年4月7日。37歳
もう11年が経ちます。
この本は、家にあります。
私は木村拓也さんのファンです。
私がファンになったのは引退の時なので、特殊かもしれませんが。
木村拓也さんは、広島カープの選手だったことは知っていました。
ジャニーズの木村拓哉さんと同じ名前の漢字違いなので、野球に詳しくなくても10代、20代の女性でも名前を知っている人は多かったと思います。
2006年に広島から巨人に移籍しました。
私はアンチ巨人でした。
(巨人ファンの方すみません)
私が野球を好きになったきっかけは、水島新司さんの「ドカベン」です。
1972年から1981年に連載されていた漫画ですが、図書館にあって小学生の時に全部読みました。
ドカベンは
1番 悪球打ちの岩鬼
2番 秘打の殿馬
3番 小さな巨人エース里中
4番 ドカベン山田
個性豊かなチームに私はすっかり魅了されました。
そして、現実では私が子どもの頃の巨人はとにかく強いというイメージでした。
球団は人気もお金もある時代で、私には全員が4番のように見えました。
子ども心に「全員山田じゃつまんない」と思いました。
そうして私はずっと、巨人の対戦相手を応援するようになりました。
ですが、木村拓也さんの引退の時の言葉が、
「野球が好きです。野球が楽しいです。勝っても負けても楽しいです。」
こんな感じの言葉だったと思います。
私はすごいと思いました。
木村さんは、身長173センチで決して恵まれた体格という訳でもなく、ドラフト外で日ハムに入団。
宮崎県のお山の大将でドラフトで自分の名前がでないのがショックでしたが、キャンプ初日に、すぐにやめて田舎に帰らないといけないと思ったという講演の時の話が書かれています。
それから19年間もプロ野球選手だったのだから立派だと思います。
私は今も趣味でスポーツをしていますが、
たいていのスポーツには勝ち負けがあり、結果が大事で
自分の力を100パーセント出すというのはプロでも難しいことだというのはわかっていました。
趣味のスポーツでも、落ち込んだり上手くいかなくて嫌になったりすると言うのに。
そして、それは趣味ではなく職業となると、いつも楽しいとは思えなくなるんじゃないかと思います。
特に、年齢が上がってくるとコンディションを整えるのはどんなに能力がある選手でも難しいことだと思います。
元広島カープの黒田投手は、プロになってから野球を楽しんだことがないというのをテレビで見ました。
応援してくれている人のために勝ちたい責任があったという理由だったと思います。
この考えも私は好きです。応援する側としては、自分が球場に観に行った試合は勝ってほしいと思いますよね。
多くの選手たちが結果を出すことで試合に出場でき、野球を仕事にすることが継続できるというプロ野球の世界。
楽しいと思ってできるのは、すごいことです。
「勝っても負けても楽しい」
そのまっすぐな言葉に、私は今も勇気をもらっています。
謹んで哀悼の意を表します。
読んでいただき、ありがとうございました。